私を指名するお客様──それ、実は誤解なんです
私には「私を指名して来店するお客様」がいます。
ただ…、ひとつ問題があって…
その指名、実は誤解なんです。
道の駅の農産物直売所に勤務している私。
ノルマもなく、非常にのんびりとした職場です。
お給料が安くても、この環境が気に入っていて辞める気は更々起きません。
しかしそんな呑気な職場でも、ちょっと緊張する瞬間があります。
それが、
指名客。
多くはありませんが、たまにそんなお客様が出現します。
そして私にも、定期的に「私を指名」して来て下さるお客様が存在します。
その方の来店目的は大体、贈答用の果物。
接客中の私は表面上は穏やかに対応していますが、
内心は常に冷や汗ドバー!
だったりします。
だって…
だって、お客様はずっと誤解しているのです。
そのお客様に一番最初に素晴らしい対応をしたのは、私ではなく同僚だということを。
私のお店の職員は、同じ帽子とエプロンを着用しています。
さらにそこにマスクをつけると、正直誰が誰やらわからなくなります。
みんな年齢も背格好も似ているしね。
多分それが誤解のもとで、
2度目に来店された時、たまたま対応した私を
「最初に対応してくれた店員さん」だと思われてしまったのが運の尽き。
それからというもの。
そのお客様は、わざわざ電話で私の勤務日を確認してから来店されるようになりました。
逃げ場がねえ…!
しかもこのお客様、だいたい1〜2ヶ月に一度のペースで現れます。
忘れた頃に、ふっと現れる。
私にとっては、ちょっとした抜き打ちテスト。
いや、私も知識が全くないわけではありません。
しかしプラスアルファの情報を提供できる程でもない。
そこそこフツーのただの店員なのです。
けれど今さら指名される度に

あの時の店員は私じゃないんですぅぅぅ!
お客様が求めている店員は、あそこにいる◯◯さんなんですぅぅぅ!!
とも言えず、対応を余儀なくされる。
私はこのお客様が来店される度に、

いつか化けの皮がはがれて
お客様から失望される日がくるのではないか…
という恐怖に怯えながら接客しているのです。
そんな程度で大げさな…
と思われるかもしれませんが、
「名もなきモブ」として生きていたい私には、
ご贔屓にされるというのは逆にプレッシャーでしかありません。
それなのに、
お客様から失望されるのもまた怖い
という矛盾した感情。
……なんという小物感。
しかしこれが、偽らざる私の本音。
ちなみに。
最初に神対応した張本人である同僚は、この状況を完全に理解しています。
しかし訂正する気は一切なし。
私が冷や汗をかきながら接客しているのを、横で静かに見守っています。
……いや、あれは
見守っているというより楽しんでるね!
私は内心、

私の客を取ってんじゃないわよ!
このドロボウ猫💢💢
…なんて、夜の女のバトルみたいな感じで
お客様を奪い返しにきてくれないかと密かに期待しているのですが。
残念ながら同僚は今日も、完全に傍観者です。
しかし。
ユルユルの職場で、たまに訪れるこういうプレッシャーがあるからこそ、
私は辛うじて最低限の商品知識を忘れないでいられるのもまた事実。
お望み通りの、完全モブのままだったら、益々ダメな店員になっていた事でしょう。
そんな感じで私は今日も、
内心のビクビクを笑顔に変えて
お客様に対応をさせて頂いたのでありました。
ちょっとだけ私信:
ブログの問い合わせフォームから温かいメッセージをいただきました。
とても嬉しかったです。ありがとうございます。
こうして読んでくださる方がいると思うと、続ける力になります☺️


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